孫文の女
中国中華民国の父、偉大なる革命家の孫文のもうひとつの顔を見ることができる。 孫文は大変な知識者であり、医学者でもあり、大革命家であったが、やはり一人の生身の人間でもある。そんな偉大な人物を支えた女達もまた、歴史を縁の下で持ち上げた人たちでもある。 この本にご興味ある方は、中国映画(監督は香港のメイベル・チャン)の「宗家の三姉妹」をぜひ観て頂きたいです。 そこに描かれた孫文とその妻の姿は、とても美しいものです。
歴史の裏側で・・・。
歴史上の人物に仕えた女性たち。 決して歴史の表舞台に出てくる事はないが、表舞台の裏側でその時代の歴史を創るには欠かせなかった人達の生き様が、この本からは生き生きと感じられる、そんな気がします。
歴史の後ろで
孫文や植物学者ブラキストンといった歴史上の人物に仕えた女性たち。またロシア戦争下、南方の島で祖国を夢見る女性。これは歴史という大きな時間の波に流されながら、しなやかにたくましく生き抜いていく彼女たちの物語。
ひたすら仕え、心を寄せる日常から彼女たちは何を感じ取っていたのだろうか?それは、歴史という大きな時間の中から見ればほんの一瞬の出来事だったかもしれない。しかしその表舞台を歩く彼等の後ろで確かに何かを支えていた。歴史をも支えているといえるのではないだろうか。 読み進むうちに、忘れている物が熱く込み上げて来るような4編の作品たち。
あ〜あ、身の程知らずのオッサン
孫文も著者も、賞味期限切れのオッサン。だからこんな勘違い本が書かれたんだろうが、読んでてトホホ感を拭えなかった。 若い二人の女が孫文を好きであるという前提で書かれているが、彼女たちにとっては、仕事なんだから、虫酸が走るジジイにでも、あたかも好きであるかのように振る舞うのは当たり前だ。 仕事じゃなきゃ誰がこんなジジイとヤルか、というような彼女たちのホントの本音は書かれていなかった。 業務として孫文とヤッタ後は、口直しに若いイケメン達とヤリまくっていたであろうという、正しい現実認識に基づいた記述もない。 最初から最後までジジイ向けのメルヘン。 まあ、身の程知らずのジジイ達が有り得ぬ夢を見るための、文学的なソフトなエロ本としてはいいんじゃないの。
近代日本を陰で支えた女性たち
4つの短編からなる、いずれも表舞台に登場する事のなかった女性たちにスポットを当てて書かれた本。娼婦とか愛人とかいった女性に嫌悪感を持つ人もいるだろうが、決して本書の彼女等は汚らわしくなく、立派でたくましい女達である。 日露戦争で、ロシア軍の戦力を探るため遥か南の島でロシア兵に身を捧げた女性や、生物学的境界線で有名なブラキストンに仕えた女中など、私を捨て公に尽くした本書の彼女達は本当に美しかったと思う。現代の恵まれた環境にありながら何をなすべきかを忘れた女性たちにも是非読んで欲しい。
文藝春秋
夢顔さんによろしく 下―最後の貴公子・近衛文隆の生涯 文春文庫 に 9-4 夢顔さんによろしく 上―最後の貴公子・近衛文隆の生涯 文春文庫 に 9-3 一場の夢―二人の「ひばり」と三代目の昭和 わが心、南溟に消ゆ (集英社文庫) 冬のアゼリア 大正十年・裕仁皇太子拉致暗殺計画 (文春文庫)
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